2013〜2025年の概要

研究班データ

2025年の成人IPD 由来肺炎球菌の血清型分布(n=329) NEW

成人IPD 由来肺炎球菌の血清型分布(n=3,381) NEW

2013/4-2025年髄膜炎由来肺炎球菌の血清型およびPCGの感受性(n=429) NEW

成人IPD罹患率の推移:PCV血清型別(2017~2024年、人口10万人当たり) NEW

  • 成人IPDサーベイランスは2017年以降に安定した(Chang B, et al. Sci Rep, 2022)。
  • 2020年以降、COVID-19パンデミック対策に伴い成人のIPD罹患率は約60%減少した(Tamura K, et al. Int J Infect Dis, 2024)。
  • 2023年〜24年には、パンデミック対策の緩和により成人のIPD罹患率は増加傾向にある。

成人IPD由来肺炎球菌の血清型分布(2014~2024年)

成人IPD由来肺炎球菌の血清型割合の推移(2014~2024年)

  • PPSV23、PCV20の血清型割合は調査期間の時間経過に伴い減少傾向であったのに対し、PCV21は直近の2023〜24年においても高い割合を維持している。
  • なお、PPSV23、PCV20の血清型割合が減少した主な要因は、小児PCV13定期接種の間接効果によるものと考えられる(Tamura K, et al. Vaccine, 2022)。

まとめ

  • 2025年に成人IPD報告数は329例となり、パンデミック前レベルまで再増加していると推察される。
  • 血清型分布では3、19A、22F、23A、38、35Bの割合が高い。
  • PPSV23、PCV20の血清型カバー率は近年低下傾向であったのに対し、PCV21のカバー率は高く維持されている。
  • 2023–2025年の髄膜炎由来肺炎球菌(n=429)のペニシリン耐性率は38.9%である。血清型別では15A、23A、35Bのペニシリン耐性の割合が高い。

出典:厚生労働科学研究費補助金新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「成人の侵襲性細菌性感染症サーベイランスの強化のための研究」(研究代表者明田幸宏)(令和7−9年度)